ビル解体現場での天井崩落事故──尊い命が失われた現実を受け止めて

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新年の挨拶回りをしている途中、車内でニュースを見たとき、千葉県での解体現場で起きた天井崩落事故が報じられていました。まだ午前中には「生き埋め状態」と伝えられていましたが、残念ながら2名の作業員の方が亡くなられたとのことです。心よりご冥福をお祈りいたします。

この事故を知って、まず考えたのは「どのような安全対策が行われていたのだろうか」ということでした。解体工事において、事前のKYK(危険予知活動)は欠かせないものです。きっと現場でも十分に対策を取られていたとは思いますが、それでもこのような事故が起きてしまった背景には何があったのでしょうか。

私自身、職人や現場監督として日々現場に立ち、安全管理には特に気を配っています。毎朝のKYKは必ず行っていますが、現場によっては「形式的」になりがちで、危険を深く掘り下げて考えることが足りないと感じる場面も少なくありません。

特に、以前はKYKそのものが「形だけ」の活動と見られることも多く、記録を残すことが求められない時代もありました。そのような時代を経験してきたベテランの方々がまだ多い中で、今の時代に求められる安全意識を浸透させるのは簡単ではありません。

それでも、これほど尊い命が失われる事故が発生すると、改めて私たちに課された責任の重さを痛感します。今年が始まったばかりのタイミングで起きたこの事故は、建設業界で働くすべての人にとって警鐘だと思います。

建設現場での事故はまだまだ多いのが現状です。だからこそ、私たち生きている者は、今日も自分自身を戒め、改めて安全管理を徹底していかなければなりません。作業に入る前にKYKを「深堀り」する。その小さな積み重ねが、現場の命を守ることにつながります。

この事故を無駄にしないためにも、業界全体で安全対策をより徹底し、安心して働ける現場を目指していきたいと思います。

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